看護師の給料・お金

看護師賃上げ年表|診療報酬改定・処遇改善評価料・平均年収の推移と手取りデータ

看護師の賃上げは、令和4年度(2022年)の処遇改善評価料新設を皮切りに本格化しました。
平均年収は約498万円→約520万円台へ上昇し、手取りは月28〜30万円が目安です。
令和6年度(2024年)のベースアップ評価料導入で、今後さらに給料アップが期待されています。

ここでは、近年の診療報酬改定や新制度の導入とともに「看護師の平均年収・手取り」がどう変わってきたかを年表でわかりやすく整理します。

🗓️ 看護師賃上げに関係する主要制度の年表

年度制度・出来事影響内容
令和4年度(2022年10月)看護処遇改善評価料 新設看護師の賃金改善を診療報酬で評価する項目が新しく導入
令和5年度(2023年度)処遇改善評価料 運用深化届出・算定病院が増加し、実際の賃上げ反映が進行
令和6年度(2024年6月)ベースアップ評価料 新設全医療従事者の賃上げ評価が加わり、看護師賃金改善が拡大
令和8年度(2026年度予定)診療報酬改定 大幅アップ看護師の賃上げ余力がさらに拡大予定(点数上昇)

📈 看護師の平均年収の推移(近年データ)

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」から、看護師の平均年収がここ数年で上昇していることがわかります。

年度平均年収前年比
2021年約4,986,200円基準年
2022年約5,081,700円+約95,500円(+1.9%)
2024年度(発表分)約5,197,000円+約115,300円(+2.3%)

※上表は統計資料に基づく累積的な金額で、月給や賞与含む総支給ベースです。常に収入構造が変化するため、個別の病院・地域差があります。

💰 平均年収と手取りの目安

看護師の平均年収はおよそ500万円台で推移しています。 実際に手取り(手元に残る収入)は社会保険料・税金を引いた金額となり、概ね総支給額の80%程度が目安です。

  • 年収 5,190,000円 → 手取り 約4,150,000円(※総支給の約80%想定)
  • 月給 36万円 → 手取り 約28万〜30万円(扶養や地域差あり)

手取りは月額28万〜30万円程度が多く、新卒・夜勤なしの場合は手取りがさらに低くなります。

📊 年齢別平均年収の例(補足)

年齢別の平均年収を見ると、看護師はキャリアが進むごとに給与が上昇する傾向があります。

  • 20〜24歳:約4,277,000円
  • 25〜29歳:約4,867,000円
  • 30〜34歳:約5,014,000円
  • 40〜44歳:約5,391,000円
  • 50〜54歳:約5,824,000円

(年代別は平均値の一例であり、個人差・勤務形態により変動します。)

🧠 年表から見る看護師賃上げの流れ

上の年表を見ると、看護師の賃金改善は以下のように進んでいます:

  • 令和4年:制度の新設で“賃金改善評価”の入り口ができた
  • 令和6年:全職種対象のベースアップ評価料が加わり制度の枠が拡大
  • 令和8年:診療報酬総額アップでさらなる賃金原資が確保

制度が整備されたことで、看護師の賃金改善は全体的に前進していますが、 給料の実際の伸び幅・手取りの増加幅には病院規模・地域差があり、さらに改善の余地があります。

📌 まとめ

看護師の賃金は数年間で徐々に上昇してきました。年収の増加は診療報酬改定や処遇改善評価料、ベースアップ評価料の影響が大きく、近年のデータでは平均年収が500万円台に達しています。 ただし手取りは税控除次第で変動し、夜勤や手当の有無でも給与実感は異なります。 今後も制度や雇用環境の変化を注視しながら、自分のキャリア設計に活かしていくことが重要です。


【現場目線】令和8年診療報酬改定で看護師は本当に得をする?

数字だけ見ると「賃上げ」と感じますが、実際の医療現場では病院ごとに大きな差が出る可能性があります。

病院タイプ別|給料への反映イメージ

病院タイプ賃上げ反映の可能性
公立・公的病院比較的反映されやすい(制度通り実施されやすい)
大手医療法人段階的に反映されるケースが多い
中小民間病院経営状況次第で差が大きい
クリニック対象外・反映なしの可能性も

つまり「診療報酬が上がる=全員の給料が自動で上がる」わけではありません。

実はここが落とし穴

  • 基本給ではなく「手当」で調整される
  • 夜勤回数が減って結果的に年収が下がる
  • 評価料を取得しない病院もある

そのため、同じ看護師でも病院選びで年収に数十万円以上の差が出るケースも珍しくありません。

給料アップを確実にするために看護師ができる3つの行動

① 自分の病院が「ベースアップ評価料」を取得するか確認

人事・総務に聞けば確認できます。ここが最重要ポイントです。

② 同じ地域の求人給与をチェック

今の職場が本当に適正か、客観的に知るだけでも価値があります。

③ 昇給が弱いなら転職も現実的な選択肢

診療報酬改定を機に、条件の良い病院へ人材が動く可能性が高くなります。

実際、転職だけで年収50万〜100万円アップする看護師も少なくありません。

📌 給料が上がる病院を先にチェックしておく条件の良い看護師求人を見る?

|令和8年改定は「待つ人」と「動く人」で差がつく

今回の診療報酬改定は看護師にとって追い風ですが、
何もしなければ恩恵を受けられない可能性もあります。

「今の職場で昇給を待つ」のも一つですが、
まずは自分の市場価値を知ることが、将来の安心につながります。


【あわせて読みたい】

HAL

現役看護師ブロガー 急性期病院で10年以上勤務。外科・内科・救急を経験。 現在はフルタイム看護師として働きながら、看護師の働き方やお金、キャリアについて発信中。 自身も「給料が上がらない」「夜勤がつらい」と悩んだ経験から、 診療報酬改定や医療制度、転職市場を継続的にリサーチしています。